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私の前世療法体験

ここでは、これまで私が体験した前世療法の中から、特に印象的だったものをご紹介いたします。

「ご自身も前世療法を受けたことがあるのですか？」と聞かれることも多いので、

ご参考までに載せてみました。

　　　　　　　　　　　　　　その１「アメリカ人の女性であった人生」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 具体的な内容

　　まず最初に浮かんだ場面は、サンフランシスコの町並みで、路面電車が目の前を走っています。

　　そこに少女が立っていて、その少女はひとりで路面電車に乗ってどこかに行ってしまいました。

　　次の場面では、都会のビルか大きなマンションの一室で、中高生くらいの女の子が机に向かって

　　勉強をしています。その横に、背の高い黒いスーツを着てひげを少しはやした紳士風のおじさまが

　　立っていて、女の子に勉強を教えてくれています。その女の子が私だとわかりました。
　
　　本を見ながら話していて、内容はよくわかりませんが、英語で書いてあるようです。

　　この家庭教師の先生に教えてもらうとよくわかるという気がしています。

　　次の場面は、３０歳～４０歳くらいの金髪のセミロングヘアでスーツを着たキャリアウーマン風の

　　女性が、飛行機に乗っています。急いでどこかへ行こうとしている様子。

　　何か重要なことが起こりそうな感じがします。

　　その次の場面は、焼け野原で戦場の後のような、人がたくさん死んでいる場所のようでした。

　　その女性は何かを探しにここに来たような気もしますし、人々を救うために、情報を知らせに来た気も

　　します。しばらくして、その女性が「ジョーン、ジョーン」と呼び続けて探している声が聞こえてきました。

　　そしてふと、まだ幼稚園にも行っていないくらいのひとりの黒人の男の子の顔が浮かんできました。

　　その子の目はとてもくりくりしていてかわいらしい顔をしていました。目が輝いていました。でもその子は

　　もうすでに死んでしまっていたようでした。それは彼女の息子だったらしいのです。

　　その後の人生は、新聞記者かジャーナリストのような仕事をしていて、

　　戦争の悲惨さを訴え、戦争反対を唱える仕事をし続けていきました。

　　そして、その人生最期の場面では、白髪の８０～９０歳くらいのかなり高齢のおばあさんになっていて、

　　身体が弱っていて、車椅子に乗っています。どこかの表彰の場で車椅子に乗ったまま壇上にいて、

　　メダルを首にかけてもらい、会場からは歓声があがり、拍手されています。それから、家に帰り、部屋で

　　ベッドに横たわっているところ。ベッドの横には中年くらいの男性がいて、手を握ってくれています。

　　部屋は白っぽくシンプルな感じ。何か安心した気持ちで安らかに眠りにつく感じでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この人生を振り返って……

　　男の人の影響が大きく、よく勉強した人生でした。今の人生に与えている影響としては、勉強は大切で、

　　ずっとし続けようと思っていることや、人を救うとか人の役に立つことがしたいと思っているところが似ている

　　と思います。今世で知っている人は、家庭教師の先生が以前つき合っていた彼氏のような気がしました。

　　　　　体験の後、思ったこと、気づいたこと

　　元彼氏が家庭教師だったとは驚きでした。でも何だか

　　とても納得できました。そもそも、その彼と知り合ったのは

　　アメリカ西海岸の旅行でだったというのも不思議です。

　　(そういえばその時初めてアメリカに行ったのですが、

　なぜかとても気に入って楽しい旅をすることができました。）

　　何と、サンフランシスコではその人といっしょに路面電車

　　にも乗ったのです。なんとなく話しやすく親しみが持てて、

　　頼りになり、尊敬できる人でした。日本に帰ってから、

　　しばらく付き合ったのですが、どこか合わないところも

　　あって、別れたり、でもまた会ってみたり……と

　　やや腐れ縁のようになっていました。

結婚しようかと思ったこともありましたが、なぜかそういう話になると、うまくいかなくなるのです。

どうしてなのか、自分でもわからずに、でも吹っ切ることもできずにいました。けれどもこの人生を知ったことで、

信じられないほど、急に吹っ切れたのです。彼と私は師弟関係というか、上下のある関係ではしっくりとくるの

ですが、私は今の人生では恋人や、夫となる人とは対等でいたいと思っているので、そういう関係になろうと

すると、うまくいかなくなってしまうのだと思いました。さすがに元家庭教師(?!)だけあって、

今世でも、私は彼から多くのことを教えてもらったのでした。

それと、私はせっかちで割と物事を急いでやりたがるところがあるのですがその理由がわかった気がしました。

　あの時、飛行機で戦場に向かったのですが、何か大事なことに間に合わなかったという苦い体験から、

　早くしなければと思ってしまうのかもしれません。

　それほど急ぐ必要のない時にまで、焦っていることがあるので、不思議だったのです。

　この人生を知って以来、全くせっかちでなくなったかというと、そういうわけでもありません。

　ただ、わけもなく焦っている状態になった時に、そうだ、別にあわてなくてもいいんだと思うようにしている

　　うちに、だんだんと落ち着いて行動できるようになってきたとは思います。けれどもせっかちというのも

　　悪いことばかりではありません。今の人生ではその性質のおかげで、ぎりぎりで間に合ったことや、

　　早めに対処してうまくいったということも多いのです。

　　　　　　　　　　　　　その２「タイの僧侶であった男性の人生」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　具体的な内容

　　　　　　
　　最初の場面は、３０代の坊主頭の男性が黄色っぽい僧侶の服を着て、広場をひとりで歩いているところ。

　　考え事をしているようです。人生について、どう生きればいいかについて考えています。

　　　　　　　　

　　次の場面は、５０歳くらいで、むなしさを感じています。疲れ切っていて、年よりも老けている感じがします。

　　目の前が暗い。その次の場面は、時間が戻って、１０代のようです。目の前が明るい。

　　僧侶になっていて、本を持っています。これからいろいろと勉強しようとしています。

　　ただ、自分で僧侶になろうと思ったのではなく、まわりに言われてなったので、

　　何か嫌な感じや悲しい感じがしているようです。

　　最期の場面は、目が痛い、目が重い、目を開けたくない感じ。いろいろなことについて、

　　これでよかったのかどうかと後悔しています。今になって、もっと自分の思うようにすればよかったのだ

　　と気づき、そうしなかったことを悔やんでいます。そして、首吊り自殺をしてしまいました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この人生を振り返って……

　　やりたいことができずに、苦しい人生でした。何がやりたかったのかはわかりませんが、僧侶になることに

　　しても、自分でやろうとしたことではありませんでした。もっといろいろなことをやってみたかったです。

　　今の人生に与えている影響は、人の意見を聞き過ぎるところがあるということ。

人の意見に従い過ぎると後悔することを教えてくれました。その人からのメッセージは、

「勇気をもって、自分の思うようにやってほしい」ということでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　体験の後、感じたことなど

　　この人生は私にとって、衝撃的なものでした。自殺をしたというのもショックでした。今でもその時の

　　感じは思い出せるほどです。ちょうどその頃は、自分がどういう方向へ進んでいけばいいのか、

　　何をすればいいのかと迷っている時期でもありました。また、なかなか自分らしく生きられず、

こうすべきとか、こうしておいた方がいいということに囚われて、本当に自分のしたいことをしたり、

言いたいことを言うことが、できていませんでした。

　　そんな時に、このような人生を思い出し、あの時のように後悔はしたくないと強く感じ、とにかく、

自分の思うように、自分に正直に生きていこうと思えました。どんな一生になろうと、

自分の納得できる人生を送りたいと思ったのです。この人生はとてもインパクトのあるもので、

今でも時々、迷ったりした時には思い出して、やっぱり自分の思うように生きようと思わされるのです。

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